2014年12月4日木曜日

南知多の「とらふぐ」豆知識②

ふぐ漁の代表的な漁法が「延縄漁」。
大切なふぐを傷つけないように一匹一匹吊り上げる漁法です。

「幹縄」と呼ばれる長いロープに、等間隔に釣り針が付いて針金同士を縄にくくり、つなげていきます。延縄漁の解禁は、10~3月。

風を読み、深夜、漁港を出た漁船が日の出を待って一斉に漁が始まります。延縄の長さは数キロに及び、水深40m以上の海底まで仕掛けを沈め、しばらくすると引き揚げ作業に掛かります。ゆっくりと延縄を引き上げると、海中から腹をパンパンに膨らませた「ふぐ」が海面に現れてきます。

「至高の瞬間」。風波高い海で漁師さんに満面の笑みがこぼれます。釣り上げられたふぐは、生簀の中で噛み合って傷がつかないように、鋭い歯を切り取ってから船底の生簀に泳がせます。